わかった!資産承継をオーダーメイドで実現する家族信託

家族信託を中心としての相続対策支援について誰でも分かるように解説します

3分でわかる!家族信託のコストシミュレーション

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 皆さんこんばんは。

 かなり暑い日が続きますが、心なしか今日の今朝は少し暑さが和らいできたように感じました。お盆ももうすぐですし、秋が近づいてきているのかもしれませんね。

 

 さて先日、家族民事信託の利用にあたって、どれくらいのコストがかかるのかを記事にしましたが、やっぱり分かりづらいというご意見を頂きます。

今回はそんな皆さんにいくつかの事例に当てはめて具体的に解説いたします。

【ケース別】費用シミュレーション

 ここではケース別に費用のシミュレーションをしてみたいと思います。

 依頼する専門家や信託する財産額、種類によってかかる費用は大きく増減しますので、費用シミュレーションはあくまで目安として参考にしてください。

 また、専門家へ依頼せずに家族信託を行うことは現実的に難しいため、ここでは専門家へ依頼することを前提にシミュレーションしたいと思います。

 なお、今回のシミュレーションにあたって基礎となる費用の算出方法については別記事で記載していますので参考にご覧ください。

上記①~⑤の合計金額が必要となります。

 ケース①【信託財産:現金3000万円】

 ①コンサルティング報酬      30万円

 ②信託契約書(案)作成費用    10万円

 ③公正証書の作成費用        4万円

                合計44万円(税別)

ケース②【信託財産:土地2000万円、建物1000万円】

・専門家のコンサルティング費用  30万円

公正証書化の代行費用      10万円

公正証書の作成費用        4万円

司法書士への登記依頼費用    10万円

・登録免許税           10万円

                合計64万円(税別)

 ケース③【信託財産:現金3000万円、土地2000万円、建物1000万円】

・専門家のコンサルティング費用  60万円

公正証書化の代行費用      10万円

公正証書の作成費用        6万円

司法書士への登記依頼費用    10万円

・登録免許税           10万円

                合計96万円(税別)

ケース④【信託財産:現金5000万円、土地5000万円、建物5000万円】

・専門家のコンサルティング費用 125万円

公正証書化の代行費用      10万円

公正証書の作成費用       10万円

司法書士への登記依頼費用    10万円

・登録免許税           35万円

               合計190万円(税別)

※ 仮に信託契約書を公正証書化しない場合は、公正証書に関する費用を控除すれば費用相場になります。

 

 なお、このような費用の詳細については別記事で記載していますのでそちらをご確認ください。

 一見すると高額な費用に思いますが、他の制度(遺言・生前贈与・成年後見制度等)を利用した場合にかかる費用や家族民事信託にしか実現できないメリット等を踏まえて、総合的に比較検討することが必要です。その為には、専門家に相談してみるのが近道です。

 

ご自身のご家庭に照らし合わせて最適な判断をするには、最寄りの専門家の意見を取り入れながら、進められることをお勧めいたします。

 

以下、関連記事です。

 家族信託を検討される方が比較されるのは成年後見制度が多いですね。コストは、成年後見制度の方が短期的に見ると安く感じます。ただ、中長期の視点でコストを比較すると皆さんはどの様に感じるでしょうか?それぞれのニーズと家庭によっても最適な方法は違いますが、今回はご質問が多い2つの制度のコストパフォーマンスを徹底比較しました。

munehisa0721.hatenablog.jp

 

 成年後見人の報酬についてもご質問が非常に多いです。成年後見人の報酬について解説した記載した記事はこちらです。合わせてお読みください。

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 成年後見制度と家族信託のどちらを活用しようかと迷われる方は多いのではないでしょうか?今回は、比較検討される両制度の違いについて解説しました。

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