わかった!資産承継をオーダーメイドで実現する家族信託

家族信託を中心としての相続対策支援について誰でも分かるように解説します

家族信託契約書を作成する際の注意点とは?

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 私たち専門家は、家族信託の契約書を作成する機会が多いわけですがどのような点に注意して作成しているのでしょうか。

 家族信託の契約書はネット上で多く出回っているようですが、それを元に作成するだけでは不十分で危険す。なぜなら、信託契約書は依頼者や家族の考えやその構成などによって内容が大きく違ってくるからです。また、将来起こりうる様々なことを想定しなければなりません。それらを踏まえて、誰がどのように財産を管理、処分し、そしてその財産を誰が承継するのか。もし、財産を預かった者(受託者)や利益を得る者(受益者)が先に亡くなった場合どのように取り扱うのか等を決定しておく必要があります。

 家族信託がオーダーメイドの財産承継方法であると言われる所以ですね。

 例えば、「受託者の権限としてどこまで行えるのか曖昧」「実質的には受託者のためになってしまっている」「こういう状況が発生すると、受益者が存在しなくなる!」というような契約書では非常に危険で、契約自体の効果が生じない場合もあります。

家族信託は公正証書がおススメ

 また、契約自体は当事者間だけでも成立はしますが、基本的には公正証書で作成することをおススメしています。信託契約書を紛失する恐れ金融機関で口座を開設する際に私文書で作成するより効果的だからです。また、不動産登記をする際にも公正証書で作成しておくと有効です。

 信託契約書の作成業務は家族信託の最も重要な点です。

ご自身で作成する場合でも、専門家に意見を参考にすることを強くおススメします。

 

以下、関連記事です。

 「家族信託を検討しようと考えているけど、どのくらい費用がかかるのかな?」と思われている方は多いのではないでしょうか。家族信託に掛かる費用について解説した記事はこちら。

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 セミナー後に「家族信託を組成する時には、どんな書類が必要なんでしょうか?」と質問が多いので、今回は家族信託組成に当たって必要な書類について解説しました。

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 今回の記事の最後でも記載しましたが、家族信託は当事者間で契約自体は成立しますが、効力は任意後見契約に似ているので、公正証書で作成されることをお勧めしてます。その内容について詳細に解説した記事はこちらです。

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