わかった!資産承継をオーダーメイドで実現する家族信託

家族信託を中心としての相続対策支援について誰でも分かるように解説します

家族信託と商事信託との違いは?

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商事信託とは

 商事信託は、信託業の免許を受けた専門の会社や銀行が受託者となって資産を管理します。よく耳にする○○信託銀行というのがそれです。商事信託のメリットは専門的な知識をもった受託者が財産を管理するので安心感があり、不正やリスクが低いです。また、財産を安全に運用してもらえるので、自身で財産を管理する場合に感じられる負担を軽減することがもできます。一方で、家族信託に比べて財産の規模、資産の種類によって信託できないものがあり、不動産や未上場の株式などは商事信託できないことも多くあります。そして、何よりもコストが掛かるというのがデメリットです。商事信託の契約を締結するだけで100万円以上必要だというケースもある上に、さらにその後の管理運用のランニングコストが発生します。

家族信託とは

 家族信託のメリットとして、信託できる財産の種類や規模に制約がないことや、信託報酬を抑えることが可能なこと、また、受託者の権限を柔軟に設定できる等のメリットがあります。また、家族信託は営利目的でなければ、信託業の免許がなくても受託者になることができます。なお、家族信託については別記事で解説していますのでそちらをご確認ください。

家族信託と商事信託はどちらを利用したらよいのか

 以上のことを踏まえて家族信託と商事信託のどちらを利用したらいいのでしょうか。主に財産の安心した承継を実現する場合は家族信託、財産の運用を主目的とするのであれば商事信託といった判断基準となるのではないでしょうか。どちらか一方が優れているとかではなく、信託で実現しようとする目的に応じて、資産の状況や家族の希望を叶える方法を目安に選んでみてはいかがでしょうか。いずれにせよ、最も重要なことは、信頼して財産を託せる人を選ぶことに尽きます。

 

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